私自身は高校に入るまでは「ソルフェージュや楽典は音大に行くために勉強しなきゃいけないもの」くらいに思っていました。
しかし今は、音楽を演奏するすべての人にとって役に立つ、とても大事な知識や能力の訓練だと思っています。
小説を楽しめるようになる前に、小学校の国語で様々なルールを教わり、短いお話で内容を読み取る練習をしていきます。
ソルフェージュと楽典はそれと似ていて、楽譜を理解する上で、または楽譜の情報を音にしていく上で、とても大事な学習や訓練です。
ソルフェージュ力が身についてくると、演奏の質(例えば音程やリズム、テンポ感など、音を外しにくくなったり)の向上したり、演奏を聴いた時に得られる情報の量や質が向上します。
楽典は、書いてあること以上の内容を楽譜から読み取るための足掛かりになります。